断熱材も入っていないデペンデントハウスに冬の訪れは早い。
我が家では、夕寒を感じると寒がりの私がストーブを準備することになる。
今どき、エアコンやファンヒーターなど、一年を通じて使用できる便利な電化製品があるのにストーブを使っているのにはわけがあるのだ。
2000年問題が話題になっていた1999年の秋、電気が止まったときでも使うことができるシンプルなストーブを準備しておこうということになった。
これまで日本船燈(写真右)やアラジンなどの対流型ストーブが好きで使ってきた経緯がある。
そこで次の条件をクリアできる製品を探すことになった。
・替芯の入手が容易
・耐震自動消化装置が付いている
・本体が小さい
・暖房出力があり15畳以上に対応しているもの
・マッチなどでも点火できる構造
・上部でお湯などを沸かすことができる
この条件を満たして、なおかつ定価よりもかなりの低価格で発売されていたのが、写真左のコロナSL-221型石油ストーブである。
結局、2000年問題の心配は無駄に終わり、準備したコロナのストーブはその年の冬まで使われることはなかった。この年も10月に入り寒くなったので、これまで使っていた三菱の石油ファンヒーターに電源を入れると、動かない。修理をお願いすると「買い替えた方が安く上がります」という返事。それではと、買ってあったコロナの石油ストーブを使い始めたのだ。
使ってみて石油ファンヒーターにはない大きな利点を再認識した。必ずセットで使っていた加湿器を必要としない、上部でお湯を沸かせるからだ。石油の使用量は同じでも、こちらは電気をまったく使用しない。2000年問題の心配はその冬に無駄には終わらなかったのだ。
このストーブ、今回の新潟中越地震で避難場所として使われている体育館でも活躍しているようで、TVニュースの画面でよく見ることがある。
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