長坂に住む石の彫刻家の友人夫妻がある時、ゴールデンレトリバーを飼い始めた。その犬の名前はジュラだった。それを聞いた家内が私を見て微笑む。
早速、その週末に「ISLE OF JURA」と呼ばれる一本のシングルモルトウイスキーを友人に送った。
お酒に弱い私がこんな話をするのもおかしいのだが、ある時、シングルモルトウイスキーのことを知った。味わってみたいと思い、洋酒に力を入れている近くの酒屋へ見学に行った。想像もしていなかったが、多くの種類が棚に並んでいた。予備知識なく来てしまったため選ぶことができない。エィー、とばかりレコードやCDのジャケット買いに近い「見た目」で手に取ったのがISLE OF JURAだった。
スコットランドのハイランド地域西南に位置するジュラ島。この島に一カ所しかない蒸留所でできたモルトウイスキーなのだ。甘口で飲みやすく、少しスモーキーで初心者の私にはちょうどよかった。この島に少し興味を持ったので調べてみると、何と驚くべき偶然。昔からのMacintoshユーザーであれば誰もが知っているCM「1984」の原作者であるジョージ・オーウェル が長年あたためていた小説を執筆するために探し続けていた理想の場所が、このジュラ島だったのだ。
彼は最北端にあるバーンヒルのコテージに長期滞在し、1948年の暮れに小説「1984」を完成させたそうである。
現在、ISLE OF JURAには年代物のシングルモルトウイスキーが各種あるが、ジョージ・オーウェルの小説を記念した「ISLE OF JURA 1984」も発売されている。その後、私はいろいろなシングルモルトウイスキーを試飲することもなく、気が向くと一番安い「AGED 10 YEARS」と書かれたISLE OF JURAをワンショットグラスで飲んでいる。
このエントリーも、久しぶりに飲もうと見たらカラだった。それで買うことを忘れないよう書いておくことにした。
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追記:
新しく昭島のモリタウンにオープンしたMASUYAをのぞくと、ISLE OF JURAがあったので早速購入する。
ボトルのラベルデザインが新しくなっていたが、味は変わらないだろう。
古いラベルの方が雰囲気があって好きだ。
さっそく冒頭の写真を差し替えておいた。
玉川上水の天王橋の近くにある量販店に、空き瓶と同じ「10」という数字の入った「ISLE OF JURA」の箱がありました。ちなみに改装前のセールをやっていて、2380円でした。ちなみに私が買ったのはお酒じゃなくて「Dad's」のルートビール24缶998円です。
投稿情報: ManabuMiyamoto | 2004-12-14 20:58