Gee Bee Clubのエントリーで紹介した町田 忍氏の活躍を目にした。
私は週刊誌は読まないが、家人が通勤の往路で読んでいる今週号の週刊朝日に彼が寄稿した記事が掲載されていると教えてくれた。
それは「どっとインフォ」という連載記事で、昭和30年代のレトロな店を彼が紹介している内容なのだ。
現在、町田氏は「庶民文化研究家」として原稿の執筆や講演などの活躍をされているが、栗本真一郎や湯川れい子なども所属する芸能プロダクション「ホリプロ」の文化人・スポーツ選手のカテゴリーに属している。
私が出会った30年前、彼は結婚したばかりで、困惑する新妻の心配をよそに私に自慢のコレクションを見せてくれた。それは特別に購入したり入手したものではなく、彼が生活している中で購入し、消費してきた製品のパッケージなどだった。圧倒的だったのは全国の納豆のパッケージ。その他にも多くの日常品がコレクションの対象として集められていた。
その後も、通常はゴミとして捨てられてしまうような存在のモノを、彼はすべて分類し、体系づけていった。その集大成をまとめた本が写真に週刊誌と一緒に写っているamazon …『痛快「捨てない!」技術』なのだ。
2000年に辰巳 渚氏が書かれてベストセラーになった新書amazon …『「捨てる!」技術』が話題になった翌年に出版された本なので、タイトルが痛快なのだが、内容はたいへんまじめなのだ。日本人なら、それにスペースや時間にゆとりのある田舎暮らしであればこそ、町田氏が口癖のように言っていた「貧しくても元気だった昭和」が残っている。このフレーズも彼は本にしてしまったようだ。
amazon …「貧しくても元気だった 懐かしの昭和30年代」扶桑社
私の書棚には、辰巳氏の本と町田氏の本が並んでいた時期があったが、『「捨てる!」技術』はその後処分してしまった。
最近、お会いしていないが、彼が大切に1972年から乗り続けているVWビートルは元気だろうか!
『「捨てる!」技術』は、妻が持っていて、未だに引越し荷物の片付かない私へのプレッシャーを与えるためか、よくテーブルの上に置いてあるような気がします。
昨日から、朝日新聞の朝刊で町田さんの銭湯の連載が始まりました。朝の楽しみです。
投稿情報: 飯野明 | 2005-06-15 19:13
妻が買ってきた文藝春秋の9月号をめくったら、p.85に町田さんの「みゆき族集合!」という短文が掲載されていました。書店で立ち読み可能な分量ですので、ご参考まで。
投稿情報: 飯野明 | 2005-08-19 06:45