熟視は観察へ、
観察は思考へ、
思考は統合へ、
必ず移行する。
昔の私にとって飛行機は、自分の好きなものであり、個人的な思いそのものだった。
50歳から始めた模型飛行機の楽しみは「形をつくる」だけでなく「機能させる」必要があった。
これまでとは全く違った視点で飛行機を注意深く眺めるようになった。
難しい公式はまだ理解できないが、気がつくと飛行機を理論化しはじめている自分がいた。
時間をかけて集めてきた写真や資料を、やっと論理的にみることができるようになり、その考えを模型飛行機作りに活かせるようになったのだ。
上のGee Bee Zの写真は、1985年、2回目にGee Beeの生まれ故郷であるマサチューセッツ州のスプリングフィールドを訪ねたとき、Science MuseumのキュレータであるDon Foster氏からいただいた生写真だ。最近、これまでとは違った見方でこの生写真を見るようになっている自分に驚いている。
先の言葉は有名なゲーテの格言だが、「感覚派のためのパソコン、マッキントッシュ」の本を作ったときとは違う、文系でも理系でもステレオタイプでもない自分をやっと見つけることができたようだ。そんな自分を助けて作業してくれるMacintoshは、本当の道具になりつつある。
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