手作りの跡が残る2機のゴム動力の飛行機がある。
長い間、仕事場の本棚の上に置かれていた。
最近、蔵書が増えたためにこれら飛行機はその場を本に譲り、自宅のリビングで毎日私の目に触れることになった。
幾多のフライトをやり過ごしてきた機体は、よく見ると、ところどころ折れたり、欠けたりしている。
この飛行機の作者はもういない。
天国で多くの飛行機好きの先輩たちと毎日工作三昧で楽しくやっていることだろう。
私が所属するゴム動力の模型飛行機クラブ「庄内ピーナッツ」。
翼の幅が33cmあるピーナッツサイズで、どんな飛行機でもバルサと和紙を使って作ってしまう男たちの集まりなのだ。
広島で先生をしていたメンバーがいた。
彼が残していった200機近い飛行機に困った息子さんが、私に譲ってくれたレーサー機なのだ。
男たちは好きなだけ遊んで逝って、その後に多くの模型飛行機が残ってしまう。
私もそのメンバーなのだ。
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