最近、よく使われるようになった言葉「Vital
Force(バイタルフォース)」の低下を二人の友人は味わい、気落ちしているようだ。
バイタルフォースは「生命エネルギー」や「自然治癒力」など、いろ
いろに訳されて使われている。それが低下することで感性が鈍り、興味が持てず行動力がなくなってしまうため、これまでの自分とは違う自分の存在に愕然とす
るのだ。
原因のほとんどは「加齢」によるものなのだが、ホルモンバランスの崩れ、ストレス、体の酸化作用など個人差があるそうだ。
友人の一人は、若い頃から変わらない感性や精神力を信じ、それが持続できない状態の自分を「原因のわからない病気」と思いこんでいたという。心と体のギャップ、その原因が「老い=加齢」にあると理解し、自分で認められるようになるまで何年もかかったそうだ。
もう一人の友人は、盛んにいろいろと謝ってきた。
何も謝ってもらう理由などないはずなので「弱気」になってしまった気持ちの変化を感じた。
二人の友人は個性的な芸術家肌の人物で私よりも5歳以上年上、還暦を迎えたばかりである。
「その時間」は私もやってくるに違いない。
団塊の世代が高齢化していく中、この「加齢」までもが「アンチエイジング(抗加齢)」という
新しいビジネスとして医療やサービス業に進出してきている。以前から興味のある「ホメオパシー(homeopathy)」の代替医療や同種療法も「レメ
ディ」の使い方しだいで効果があるという。
現代人の加齢=劣化のプロセスは、古代人とはかなり違ったものであることは確かだ。エモーショナルな刺激や興味を継続して受けたり発することができる環境に自分を置くことが必要である。
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