Ohmy Newsを見始めて1週間が過ぎた。
1週間の反省会なのだろう、Ohmy Newsの編集関係者とブロガーによるシンポジウムが開催され、その内容が記事になっている。
「オーマイニュースを1週間見て、もう見る価値がないと思った」という意見に始まり、鳥越編集長の視点のずれた反論があったようだ。個人的な意見だが、彼を編集長にしたのは最悪の選択だと思う。もっとネットを熟知している若い人に任せるべきだ。
設けられているカテゴリー分けも何が基準でこうなったのかよくわからない。とくにひどいのが「サイエンス」だ。「科学」も「自然」もサイエンスで括るのは 無理があるし、もっと工夫すべきだ。1000人以上の記者登録がすでに済んでいるのは頼もしいことだが、このままだと「Ohmy News」はただのブランドでしかない。本家との比較にいつまでも苦しむことになるだろうし、今の日本の現状を打破するようなセンセーショナルな働きは、 このニュースサイトには期待できないだろう。
これまで既存の新聞社がブログを始めたり、神奈川新聞のカナロコのように市民記者を採用してエリアニュースを配信するなどの試みはいろいろあったが、どれも最初はインターネットそのものに対する理解不足で苦戦していた。
仕事を通じて、カナロコの運営メンバーと話し合ったことがあったのだが、インターネットしくみやメディア性をほとんど理解(経験)していないように感じられたのだ。
ニュースの配信を受ける側では既存のメディアだけが頼りの人たちもまだ多い。しかし、ネットを利用した情報の収集能力を経験すると既存のメディアの偏りが
気になるのも確かなことなのだ。新聞だけではない、TVのワイドショウーみたいなニュース番組もやめてほしいのだが、一方でこの生温い家庭的風な内容を楽
しんでいる日本人も多いのだ。
新聞の購読をやめてからこの9月末で1年になる。その間、自主的にニュースを見たいときは、いろいろなニュースサイトやケーブルTVのニュース専用チャン
ネルを見ることはあったが、新聞がなくて困ったのは古新聞の再利用みたいな「紙」の必要なときだけだった。各紙の社説もネットで確認できるが、そんな習慣
は私にはない。
本当に知りたいニュースは、自分で探しに行けばいいと感じた1年だった。
この件、強く共感します。インターネットが登場して何年も経つのに、新聞やテレビメディアの人たちの無理解には驚くことが多いです。僕も新聞を止めて5年以上たつし、テレビのない生活をしていますが、特に不便を感じることはありません。メディアに価値があるのではなく、コンテントにこそ価値がある、のですから。
投稿情報: Shigeo Honda | 2006-09-03 17:02
Hondaさん、こんばんは。
時間はずいぶん経ってしまったのですが、Magical Powerのときにも同じことを日本の音楽業界に感じていました。
一度レールが引かれると、軌間は変えずに同じような車両を走らせたくなる人種のようです。
最近、新しい価値観やスタイルで活動している音楽家やバンドをご存じですか。
何かお勧めがあったら、またブログで紹介してください。
楽しみにしています!!
投稿情報: 栗田 | 2006-09-03 21:13