北陸/東海/京都:左義長
大阪:とんど焼き
九州:鬼火焚き
静岡:さいと焼き
長野県野沢温泉村:道祖神火祭り
そのやぐらづくりを手伝った。
あらかじめ切っておいた長さ10メートル以上の青竹3本(地元で決まっている各家の割当)を担いで、山を下り、開催場所の河原へ運んだ。
すでにそこにはワラ束、荒縄などの材料と共に、各人が持ち寄った青竹が数十本用意されていた。
さて、このやぐらはどのようにつくるのか。
子供の頃、郷里の田んぼで餅などを焼いて楽しんだ記憶はあっても、準備してくれた大人たちがどんな仕事をしていたのか知るよしもない。
作業中に写真を撮ることが不可能だったため、目にした手順を整理しておこう。
・8本ほどの青竹を束ねて、上部を荒縄でしばり、そこに固定するための荒縄を取り付けておく。
・束ねた青竹を地面に立てる。この作業は地面に寝かされていた重い竹を立てなければならないため、全員で作業。固定用の荒縄を引く人、竹を起こす係の人と分担して一気に行う。立ったら直ちに固定用の荒縄を八方に張り、固定。
・立てた青竹の束の下部を広げて、6角か8角に横組用の竹を縛り付けていく。高さによっても異なるのだろうが、今回は3段に横組みを入れる。
・上から螺旋状に荒縄にワラ束を編み込んだものを巻いていく。
・下部や中断の隙間には、回りに縛り付けた荒縄にワラ束を掛けるようにして覆っていき、これで完成。
私がおもに手伝いできたのは、荒縄にワラ束を編み込んでいく作業だった(右の写真部分)。
編み手のじいさんの手は早くて、材料のワラ束をほぐして手渡しする手が追いつかなかった。
「荒縄の縛り方」についても、年寄りから教えてもらわなくてはならないことが多い。
完成するのを見定めたように、近所の人々が正月飾りに使った竹や松などをおいていく。それをやぐらの中に押し込んで、15日の夕方(早朝の地域が多いが)に燃やすのだ。
「とうどう」や「どんど焼き」は正月の神様を空に送る「送り火」の意味があるそうだ。
当然、いろいろな祈願も含まれる。書き初めを焼くのもそのひとつだろう。
私の田舎である伊豆では、米粉で繭玉をつくり、焼いて食べていたこともあった。
地域の作業に初めて参加して感じたこと。
自前のよく磨いだナタや竹鋸など、山仕事に必要な道具を揃えなくては。
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