CHRONOFILE

踊子草とブルーノ・タウト

5月に踊子草を見つけて写真を撮ってから、時間が経ってしまった。
このシンメトリーの形をした不思議な野草と、「宇宙建築師」と呼ばれたブルーノ・タウト（Bruno Julius Florian Taut）が結びつくなど、想像もしていなかったからだ。

Kimoty House=キモチイイイエ

ブログ「Kimoty House=キモチイイイエ」は、おもしろいバランスでカテゴリー分けされている。
個人的には、建築と楽器の話が混在しているのが楽しい。
オーナーのkimotyさんは、ギタリストで楽器商、Macユーザーでもある。
東京生まれの彼が、徳島にコルゲートの家 Kimoty Houseを完成させた。
このブログには、その経緯がエントリーアップされている。

高輪教会

13日土曜日、高輪教会に行った。
プロテスタントの教会で、125年の歴史がある建物だ。（高輪にはもう1つカトリックの教会もある）
外観は想像していたよりも小さくてかわいい。
横田基地周辺にも点在するアメリカ的な設計の教会と似ている。
現在の礼拝堂は、フランク・ロイド・ライトの門下であった岡見健彦氏が1933年に設計したもの。
2004年に「東京たてもの百選」に選ばれている。

真鍮のドアノブ

トイレのドアノブが突然壊れた。
使用中でないときは開けたままにしておけばよかったのだが、几帳面に閉めた状態で開かなくなった。
古いアメリカンハウスには、50年以上使われ続けてきた真鍮のドアノブが各部屋のドアに付いている。
トイレを使いたいので少し焦りながら、結局、バールでこじあけるはめに。
用を済ませてから分解して観察すると、バネが1本折れ、ドアノブの回転を三角のへこむ部分、キャッチャーへ伝える真鍮パーツが摩耗していた。
まず、折れたバネを自作してセットしてみると、結構しっかり動くので、しばらくそのまま使ってみることにした。

ETS-VIII

世界最大級の大型展開アンテナLDR（Large Deployable Reflector）を搭載した技術試験衛星VIII型「きく8号（ETS-VIII）」の打ち上げが成功した。
個人的にはLDRの構造に興味があり、JAXAの専用HPでアンテナの構造がわかる写真をみつけた。

幻庵

もう１つの鉄の家「幻庵」のオーナーである榎本基純氏が亡くなられた。
幻庵は川合の「鉄の家」にインスパイヤーされて、建築家の石山修武氏が設計したものだが、彼のホームページ「石山修武　世田谷村日記」には通夜の日のことが記されていた。

私は残念ながら一度も幻庵を訪れたことがなく、榎本氏にお会いしたのは13年ほど前に１度だけである。
昨年のはじめに「川合健二氏の記録をまとめましょう」と電話でお話したのが最後であった。

BLDG BLOG

物を安易に作ろうとはしない工業デザイナーがいる。
デザインしないグラフィックデザイナーがいる。
建物をつくらない一級建築士がいてもいいのかもしれない。

経済が人間を、環境を、地球を狂わせている。
もの（財）とお金とサービスを過剰に生み出そうとする経済に、建築家や科学者までもが魂をお金に換えてしまう時代。
どんな職区分も、みな専業分化したことにより、人は「サービスを受けざるを得ない弱い動物」に成り下がってしまったようだ。経済ではなく、生態学的意味から、人間は動物と同じように、もう一度自分たちのハビタットについて考えてみる必要がある。

元旦にみつけた「BLDG BLOG」はブログが役立つツール、役立つ場であることをあらためて教えてくれる。
陸水系、海域、陸域における環境構造の未来を考え、そこで生きる人間の営み、都市のありかたを推測し、人間のためのハビタット＝建築はどうあるべきかを推し量る。

Bldgから1本「l」を消すとBlogになると教えてくれたBlogがあった。

デペンデントハウス １

横田や狭山、入間などに存在した米軍ハウス、「アメリカンハウス」とか、単に「ハウス」とも言っていた。私も含め、1970年代の始めに多くの若者たちがこのハウスで生活をしていた時代があった。今年は、そんな昔を振り返る気持ちが高まっているようで、かつてハウス生活をしていた友人の岩井澤氏が「FUSSA」についてエントリーを書きはじめたり、狭山市にある稲荷山公園では9月にかつてこのエリアに生活していたミュージシャンが集まり「ハイドパーク･ミュージック･フェスティバル」が開催される予定だという。

ハウスは、正式には「デペンデントハウス」というらしい。デペンデントとは米国の西部開拓時代からあった用語で「扶養家族」を指すそうだ。軍人達が占領下で自分の家族を住まわせる「家族用住宅」、それがデペンデントハウスなのだ。
私も自分なりに「ハウス生活」の30年を振り返ってみようと思う。でもただの思い出を書き綴るのはあまりおもしろくないので、小泉和子さんがまとめられた書籍「占領軍住宅の記録（上）（下）」２冊の本をガイド役にしてはじめることにした。

景品交換所

仕事の相棒が「東京のど真ん中にコルゲートパイプで作られた建物があった」と、PHSのカメラで撮った写真を貼付してくれた。
場所は、歌舞伎座そばの三原橋交差点付近。
この建物はパチンコ店の景品交換所として使われているようだ。

いったい誰が？
考えられるのは、建築家であれば石山修武氏か遠藤秀平氏だが、賢い工務店のおやじさんってこともありうる。
ご存じの方、コメントください。

Be-h@us

Googleで「Be」ではじまるサイトと検索すると、朝日新聞 のbe、小学館のアウトドア雑誌BE-PALのオフィシャルサイト「i BE-P@L」、BeOSのユーザーグループサイト「Be-IN BeOS UserGroup In Nippon」、自然を学ぶ学校 「Be-Nature School」などのサイトに続いて、40番目に「Be-h@us」が登場する。

Be-h@us（ビー・ハウス）は、インターネット上にそのシステムの全てを公開して活動している、新しい木の家を作るための住宅システムである。

そのBe-h@usの初めての展覧会である「Be-h@us展」が、今日から24日まで世田谷美術館で開かれる。

開催期間：2005年4月19日（火）〜4月24日（日）
開催時間：午前10時〜午後6時
場所　　：東京都世田谷区砧公園　世田谷美術館区民ギャラリー
主催　　：Be-promo
連絡先　：info@be-haus.com
展示スペース：約80m2
設営と撤収：初日と最終日の２時間、組立と解体のワークショップが開かれる

高橋家のセルフビルド

1996年、自作のドーム小屋の内装を１人で黙々と作業していた高橋清晃さんを訪問したことがある。拝見できた作業のようすから、彼はけして器用な人ではないことがわかった。93年に購入した山梨県塩山の200坪の土地に、このセルフビルド・ドームは建っている。
あれから８年が過ぎた。たまたま本屋で見た「チルチンびと」32号に、主屋を軸組住宅で建て、新しい生活を始めている高橋さん一家が紹介されていた。

fabprefab こんなプレファブの家がほしい！

デザイナーであるステファン・リンドフォルスの作品で、LEGOのような赤い組み立てて作る家 QUBICO に関係するサイトをいろいろと探していたら、実験的なプレファブ住宅ばかりを紹介しているサイト「fabprefab」を偶然見つけた。
製品化？商品化されている住宅はまだ多くはないが、１つずつ見ていくとプレゼンテーションがユニークで興味が持てる。Be-h@usを進化させるヒントが見え隠れすると個人的に思うのだが、専門の建築家のみなさんはどのように感じるのだろうか。

私がこのサイトの「fabzone」と「otherfab」から選んだのは次の10作品だが、みなさんはどの作品に興味をもたれるのだろう。

ちなみに、QUBICOの制作にはKotiniというフィンランドのプレファブメーカーが協賛している。私がQUBICOの存在を知ったのは、ブログ「myplace」のオーサーでもある建築家の玉井一匡氏も執筆者として参加されている書籍「小屋の力」を見たからである。




著者：仙波喜代子、今井今朝春
発行：ワールドフォトプレス
定価：本体3619円　
(ワールド・ムック310 )

・Qubico　　Stefan Lindfors
・Kotien

金沢21世紀美術館

金沢に新しく「金沢21世紀美術館」がオープンした。
円形の一見斬新な建物はベネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を獲得したそうだが、その運営は地域の文化と子供たちの教育に貢献するユニークで日常的な興味深いプログラムが組まれている。
「まちに開かれた公園のような美術館」が建築のコンセプト、「新しい文化の創造と新たなまちの賑わいの演出」が目的なのだ。

会館記念展「21世紀の出会いー共鳴、ここ・から」に展示される新しい作家たちの大胆な作品の展示を可能にするため、友人の村井啓哲が学芸員に迎えられた。
映像作家として有名なマシュー・バーニー（ビヨークの旦那）の彫刻展示を機会に、彼の新しい映像作品に村井の息子が出演するなど、子供たちにハプニングをもたらす美術館のようだ。金沢中の子供たち全員が授業で美術館を徹底利用するプログラムが始まっている。
村井が金沢に居続ける間にぜひ訪問しようと思う。

・金沢21世紀美術館

会館記念展「21世紀の出会いー共鳴、ここ・から」
会期：2005年3月21日まで

これは何！

タイトルに名称を入れるとクイズにならない。
そこで問題。
さて、この写真は何でしょう？
答えは”続きを読む”

川合健二 コルゲートパイプの家 JIA25年賞受賞

10月12日、 日本建築家協会が主催する第５回日本建築家協会25年賞で故川合健二氏が設計した「コルゲートパイプの家」が住宅部門賞を受賞した。
くしくもその10日後の22日は、川合が生きていれば91回目の誕生日だった。