これは削って軽量化したエレベータです。
clik!など軽い機体が脚光を浴び、それなりの成果も出しているので、大きなパワーのモータをつける足し算ではなく、機体を軽くしてモータやバッテリーを小さくする引き算がこのような改造版を生み出したのでしょう。
Fancy Foam Modelsの複葉機Vrolet –はF3P用モデルとしてバージョン1(オレンジ色)が発売されていましたが、バージョン2はさらに軽量化を目指して、肉を削ってきました。
"Feather"タイプとよばれるこのモデルは、3ミリのデプロンのあまり剛性の必要でない箇所を1ミリ以下にまで削り落としてあります。軽くなりますが、壊れやすくなることもしっかり説明に書いてあり、承知であえてこのようなモデルを開発したのは、やはりF3Pカテゴリーの競技でより遅く正確に飛ぶために、このような方法で別次元の飛びを目指したのでしょう。
切削した製品はその手間分高価です。
Vrolet - F3P V2
スタンダードホワイトキット55ドル
デラックス プリントキット65ドル
Vrolet - F3P V2 "Feather"タイプ
スタンダードホワイトキット80ドル
デラックス プリントキット90ドル
Combo Kit のメカはこんな感じ!
モータ:AXI 2203-46
アンプ:Thunderbird 9
バッテリー:Thunder Power 2 cell-480
受信機:Hitec Micro receiver with crystal,
サーボ:2 Dymond 4.7 micro servos & one Eflight S75 servo
プロペラ:GWS 9 x 5
翼スパン: 84cmで機体総重量133gはこれまでの複葉機よりも確かに軽量です。
同じ方法を模索するパイロットも多いようで、あのDevin Rocks君まで、ShockflyerのEGDEを削って91gに仕上げています。
そこには新たに発売になる予定のE-flite park 180(重さ8.5g)が搭載されています。彼はさらに軽量な機体を計画中で80〜85gくらいにする予定とのこと。
プランデータさえ作図しておけば、小型のCNCマシンが時間をかけて自動的に切削してくれる時代です。
私はCNCマシンはまだ持っていないので、3mmデプロンをカットし、そこに0.5mmのスチレンペーパーを貼ってみようと考えていました。
そしてら、それもすでにやった方がRCGにはいました。どれくらい軽くなり、壊れやすいのか1機作ってみようと考えています。
TEAM QUADLAの飛行会でお会いしたnobuさんも、この方法をすでに試されたそうですが、たいへん壊れやすくなったそうです。いろいろな方法が考えられますが、強度を損なわずに軽く仕上げるのは簡単ではないようです。
RCGフォーラムのリンク先:
・NEW! E-flite park 180
・CNC milling foam
はじめまして!
いつも更新楽しみにしています
E-FESTでジェイソンノールがブロレットの削ったバージョンを初めて発表したんですかね?
そのあと行われたE-TOCの動画を見たときに、ほとんどの参加機体がこの方法で軽量化されていたのには驚きました。
投稿情報: コッシー | 2007/05/09 21:08
ジュンさんの掲示板や未明さんのHPでよく拝見しています。
JINXのカラーリング風なグレーデプロン機のデモフライトも拝見しています。
みなさんのようなベテランのパイロットたちが見てくれているというのはうれしいことです。
acroflyerのブログ、以前1度だけ拝見したことがあったのですが、それが小清水さんとは気づきませんでした。今回コメントいただいて確認できたので、これからは訪問させてもらいます。
millingを最初に誰がやりはじめたのかは、詳しく知らないんですが、E-FEST でJason Noll氏をはじめ欧州や北米のパイロットが集まったことで、そのノウハウが広がったようです。
どんな方法であれ、軽量化の傾向に向かうのはスローフライヤーとしては大歓迎です。
これまでスローフライで使ってきた素材で、もっと比重の軽いものがいろいろあります。スローアクロ機に使えるか、これからいろいろ実験していきますのでお付き合い下さい。
投稿情報: 栗田 | 2007/05/09 22:23