Shockyの里掲示板で紹介されていたBJブラックジャックさんのBLモータ改造記事「目標AXI2203 パート2」。
まず最初にインパクトのある写真を見て驚きました。
私はGWSのBLM001Aモータを手にとって見たことがない(Onoさんの分解したパーツだけ)ので、原型をどれくらい肉抜きしたら、この写真のような姿になるのか判断できませんでした。
まるで小さな彫刻作品みたいに、荒々しくカットされたこのモータの画像が目に焼き付いて気になっていたのです。
必要なパーツを購入するために立ち寄ったワールドモデルスで、このモータをみつけ、自分でもBJさんがやった改造を再現してみようと思いました。このモータは1,700円前後と安価ですがCNC加工され、よくできています。
2番目の写真がGWBLM001Aを分解したところ。すでにコードのコネクタなどはカットしていますが、このモータはシャフトのレイアウトを前後入れ替えて使うことができるため、ここまでの分解は容易なのです。
各パーツの重量です。
見た目をBJブラックジャックさんと同じようにしようと、カンを含め、アルミベルの部分を観察したのですが、ここで初めてどれだけ大変な肉抜きをBJさんがしていたのかわかりました。そのすごさに絶句して、トライするかどうか躊躇したくらいです。
私の場合は2203(ステータの厚み3mm)ではなく、純正のステータのままで試したので2205(ステータの厚み5mm)になります。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ここまで磁石に近くベルとカンをカットすると、ベルに圧入されているカンは四方のブリッジ部分だけでつながることになり、接着しないと簡単に外れてしまいます。
BJさんと同じようにモータマウントとステータホルダ(ベアリングが入っている部分)を兼ねたアルミのパーツをステータから外し(この写真撮り忘れ)、一般的なマウントに差して使えるようカットしました。
重いシャフトはジュラルミン・シャフトをカットし0.6gで使いました。
オリジナルのコイルは線径0.15くらいをトリプルで15Tデルタ巻きですが、私は0.35をスター巻き20Tとしました。その結果がこの重さです。20gを越えているのでYSFCのルールでは体育館で使用できません。ステータ枚数を減らし3mmにすれば20gをしたまわるでしょう。
BJさんが19gまで軽量化したのはすごいことです。使用上の強度などはなくなりますが、このような軽量化の経験をするとBLモータの各パーツがどのような重さのバランスで構成されているのか、よく理解できます。
そして、あらためてAXiなどのメジャーメーカーの開発したBLモータがいかに優秀であるか納得できます。
GWS社でもCNCの設計仕様をアレンジして、20g以下の軽量バージョンを作ってほしいですね。
ローターは余り薄くしすぎると磁力(コギング)が感じられなくなりパワーが落ちると聞きましたが12歯を巻きかえる集中力は流石です。後は、ラピドさんの出番でしょうか?
投稿情報: hbr06 | 2007/05/15 22:08
磁力、極数、線径、巻数、巻き方などすべてバランスさせなければいいモータにはなりません。
磁石が強すぎてもだめなんですよ。
3mm幅でもAXi2203のように1.5mm厚の磁石でうまくバランスさせています。いろいろやってみると可能性はまだあるのがわかります。
投稿情報: 栗田 | 2007/05/15 22:54
今回の私の方のGWBLM001A改は0.35をデルタ結線22Tで良い結果になりました。
ゴギングは強ければ良いということでなさそうです。
投稿情報: BJブラックジャック | 2007/05/15 23:11
そうですねバランスは全てにおいていえる事だと思います。結局YからΔに巻きかえられて成功(落ち着かれた)ですね。やはり12歯ではΔ巻きが効率が良いようですね?そして、今回ご紹介の中国学生さん? のマイクロ機もあのサイズ、デザインで飛ぶのが不思議!? バランス大事です。
わたくしも今期に入って変型機などを模索しています中、とっても参考に成る話題提供に感謝しています。
投稿情報: hbr06 | 2007/05/17 13:55