7日に紹介したDUALSKYのSilver Bullet 10 Gramモータは、中国のリンチャオダ社が製造しており、国内でこの会社の 製品を扱う総代理店であるコスモテックがCT2211-1700に引き続き、CT1811-2000という製品名で発売予定であることがわかりました。
発売の時期は、7月初旬から中旬ごろ入荷予定とのこと。
価格はまだ未定だそうですが、好評だったCT2211-1700の2,180円よりは安くなるであろうとのことです。
今回、試作品をお借りしてテストできるチャンスをいただきました。
以下のその詳細を報告します。
■CT1811-2000スペック(試作品の仕様のため製品とは異なる場合があります)
ステータホルダ:6mm
ステータ直径:14mm / 厚さ:4mm / 9歯
ベル外径:18mm
ベアリング:外径5.2mm / 内径:2mm
シャフト:2mm
マグネット:5×4×0.8(カーブドマグネット) / 12極
コイル線径:0.3mmデルタ巻き / 巻数不明
このクラスのBLモータというと、これまで先行してきたGasparin Potenskyの超小型ブラシレスモータGP15シリーズ(中央)や、インドのヤカンことMighty Midget の8g "GOLD" シリーズ(右)などがあります。
気になる重さですが、モータマウントを外した状態(コネクタなし)で9.2gでした。外径はGP15シリーズの15mm、Mighty Midgetの16mmに比べると18mmと大きくなっています。ベルはロックできる方式ではなく、圧入タイプ。
シャフトの径は2mmで、CT2211-1700と同様にロックボルトを固定できるよう平らに削られています。モータマウントも同じサイズ/重さです。
使用されていた磁石はカーブドマグネットを使っています。12歯だとこの選択しかないようです。
■静止推力テスト
静止推力のベンチテストは200mAh(20C)とHP350mAh(26C)2セルバッテリーで試しました。HP350mAhの使用はAPC7X4をテストする際、あまりパワーが出ないので、このバッテリーを使いました。
小型BLモータはいろいろな使い方が考えられますが、軽量なBLモータを選択する場合、機体やメカも軽量化、小型化を目指しているため、容量の大きな重いバッテリーを使うことは希で、基本的にはモータに合わせて容量の小さなバッテリーを選びます。200mAhバッテリーを使ったのは、GP15シリーズやMighty MidgetのBLモータと同じ使用条件に揃えるためでした。
使用したプロペラのサイズはCT1811-2000の場合、7X5とデータ表記にありますが、手持ちにそのサイズがなかったため、APC7X4とGWS7035で試しました。
GWS5030 , GWS6030はGP15シリーズやMighty MidgetのBLモータと同じ使用条件に揃えてデータを取るためです。
テストの結果を以下に記載します。
リ ポ:2セル 200mAh(20C)/ HP350mAh(26C)
ペ ラ:GWS5030 , GWS6030 , GWS7035 , APC7X4
■GWS5030 200mAh(20C)
1.0A 43g 07W
1.5A 60g 10W
2.0A 80g 13W
2.5A 100g 16W
3.0A 105g 18W
3.5A 105g 18W
■GWS6030 200mAh(20C)
1.0A 47g 07W
1.5A 65g 10W
2.0A 82g 13W
2.5A 102g 17W
3.0A 112g 19W
3.5A 120g 21W
■GWS7035 200mAh(20C)
1.0A 50g 07W
1.5A 69g 11W
2.0A 85g 14W
2.5A 100g 16W
3.0A 113g 19W
3.5A 120g 20W
■APC7×4 HP350mAh(26C)
1.0A 47g 07W
1.5A 65g 10W
2.0A 76g 13W
2.5A 88g 15W
3.0A 105g 22W
3.5A 114g 25W
4.0A 128g 28W
テスト結果を他のBLモータと比較してみましょう。
■GP15シリーズ12W Grizzly:7.2g
GWS 5030 1.8A 90g
1.9A 102g
■CT1811-2000:9.2g
GWS 5030 3.5A 105g
GWS 6030 3.5A 120g
GWS 7035 3.5A 120g
APC7×4 4.0A 128g
■Mighty Midget 13/6/11:8g
GWS 5030 1.5A 85g
GWS 6030 2.2A 124g
GWS 7035 2.7A 142g
GrizzlyとMighty Midget 13/6/11の間に入るようなパワーであることがわかります。連続使用が可能なのはピーク時よりも下の3.0A前後なので、推力パワーは110gくらいでしょうか。今回のデータは試作品をテストしたものなので、製品とは多少ことなる場合があるかもしれません。いずれにせよ、価格的に、これまで高価だった超小型BLモータが2,000円前後で入手できるようになるのはうれしいですね。このサイズ、このクラスのBLモータは、3Dやアクロ機に限らず、100g前後の入門機や練習機に、手軽に使うことができます。発売が楽しみですね。
とうとう10gを切るBLモーターが、2000円前後で買えるというすばらしい時代になってきましたね^^
ちょっと質問ですがCT2211-1700は、もう売れてないんですかね~??
投稿情報: nrcheli | 2007/06/09 21:27
nrcheliさん、こんばんは。
今年は小型BLモータの当たり年ですね。
CT2211-1700モータは買いたくても次が入荷していないような状況ではないでしょうか。よく知りませんが。各ショップは在庫切れですよね。
投稿情報: 栗田 | 2007/06/09 21:45
単セルではこちらのKv2000を紹介されいますがデーターは何処かに上がってましたでしょうか?
投稿情報: hbr06 | 2007/08/18 00:21
1セルによる使用テストは、
「CT1811-2000フライトテスト」のエントリー
http://ysfc.weblogs.jp/main/2007/06/ct18112000_8659.html#more
で簡単な結果だけを報告をしていますが、データのアップはありません。
投稿情報: 栗田 | 2007/08/18 07:10
拝見しましたが2セルでGWS5030使用時に手で触れないぐらいに熱くなるという事は定格の電流値を越えていると言う事でしょうか?
投稿情報: hbr06 | 2007/08/18 11:01
飛行テストは静止推力テストの条件と同じですが、モーターを動かしている時間が違います。
そのへんは使用条件、個体差、個人差(使用条件の整え方)などでことなります。
最終的には各人が自分の計測機器を準備してデータをチェックするのが一番確かでしょう。試してみてください。
投稿情報: 栗田 | 2007/08/18 11:48
もったいぶらずに経験者で設備されて居る方がテスト公開いただければ皆さんにも喜ばれるのではないでしょうか。
投稿情報: hbr06 | 2007/08/18 12:35