デルタ巻きへの変更で、1セルでも静止推力が40gを越えるようになった5gモータを、スマートサーボ搭載の4ch400clik!に搭載してみました。
■180mAhリポで問題発生!!
これまで搭載していたガスパリンのG15 5W Waspでは、アンプからの電流供給に問題がなかったのですが、載せ替えると次のような問題が起こりました。
メカの操作チェックを行うために、静止推力テストで使用した1セル20C180mAhのリポを接続。スロットルを上げてモータを回していくとサーボのコントロールができなくなります。
■300mAhリポで解決?
バッテリーを1セル20C300mAhに交換すると、フルスロットルでもサーボは動きます。
スマートサーボをエルロン/ラダー/エレベータと3個使用した場合、90〜240mA必要です。
しかし、モータを回していくと、この電流量を受信機側に供給できなくなるのです。
使っているアンプはYGE4-BLですが、そのほか、Micro Invent MBC4-Bなどのアンプは、1セルだけでなく2セルでの使用にも対応しているので、BECは 5V 1Aに設定されていると取説に記述があります。問題は1セルで使用したときに、モータを回すためのアンプと受信機側(サーボへの供給)で電気の奪い合いがおこり、モータを回している時にサーボをコントロールしようとしても動かない場合が出てくるのです。
300mAhのバッテリーでは重くなるため、1セルで使うメリットがありません。
2セル20C100mAhのバッテリーのほうが4gほど軽くなり、BECを使うことができます。10%の重量増減は30g台の飛行機では大問題で、ここで1セルと2セルのどちらのメカ構成を選ぶのか、ラインが引かれていることがわかります。
■1セルでバランスするメカの選択
容量の大きな2セル以上に対応したアンプでは、JETI のSBシリーズのようにSwitching BEC機能を実装している製品もあります。入力電圧とBEC電圧の差による熱の問題や、使用できるサーボ数の制限が改善されています。しかし、1セル用の小型アンプにはそのような機能がないので、ユーザーの判断で使用するモータやバッテリー、それにサーボの選択をしなければなりません。
3chではOKでも、4chにしたとたん、電気的にバランスしなくなる場合が多いのです。使用するサーボの種類(ギア/コイル/BMF)、機体全備重量などを考慮してバランスさせなければなりません。
同じ1セルで回せるモータでも、燃費がよくてパワーのあるモータに改造できなくては、このような問題を抱き込むことになります。BLモータの創生期に製品として発売された1セル仕様のBLモータが姿を消したのは、このように扱いが難しかったからでしょうか。
BEC(Battery Eliminator Circuitry)
「バッテリー除去回路」の略で、1つのバッテリーから互いに電圧仕様の異なる受信機やサーボモータ、電動モータ用アンプなどに電源を供給するための電源回路のこと。通常、BECは受信機や電動モータ用アンプ内に内蔵されている場合が多い。BEC内蔵のモータアンプを用いれば、動力モータ用のバッテリー1個から、受信機やサーボモータなど全ての電源をモータアンプが供給してくれる。
栗田さん久し振りです。
本件は案外簡単に解決出来ます。
1セルのみを使用する場合に限り使える手ですが、スピコンの一時電源供給部からバイパス線を出し、それを受信機側の一時電源側に直接接続することで、問題なく作動します。
特にMicroInvent Minor受信機の場合は受信機からバッテリー接続線が出ていますので、これにスピコンからの電源線を直接接続することが出来ます。
この方法を使えば、3サーボを使っても作動不良は発生しません。
小生の300mmスパン機はこの方法で現在飛ばしています。
試して見て下さい。
梶山
投稿情報: kaji | 2007/12/28 19:25
コメント、どうも!
このモータ、1セル用に巻き直さないとバランスよく使うことができないですね。
現在、手持ちのコイル0.18で巻き始めています。
バランスよく巻き上がったらまた報告するつもりです。
アンプなどの関係は、現在、motoさんを通じスマートサーボ3個で使用する場合の1セル用アンプとモータの仕様データをメーカーに確認してもらっています。問題はモータと、それに合ったバッテリーということかと思います。
小型の安いバルク・バッテリーは使えなくなるのも早く、今年前半に購入したものでの、この冬を越すのは難しい状態です。
ご提案の接続方法ですが、まだMinor受信機を導入できていないので試すことができません。
投稿情報: 栗田 | 2007/12/29 13:53