我々が佐渡のドンデン山で秋のソアリングを楽しんでいたのと同じ日、香港ではF3FのTyphoon Race 2010が開催されていました。
この大会はパンアジアパシフィックで行われるため、主催地の香港をはじめ、台湾、韓国、日本、シンガポール、オーストラリアから60名のパイロットが参加しています。8日から10日までの3日間行われました。
飛行会場のスロープは、香港のMa On Shan(馬鞍山)east slope (東スロープ)。
香港は海岸エリアが有名ですが、そのすぐ後方に高い山がそびえ立っているのですね。
競技のようすがわかる写真やムービーは以下のリンク先にあります。
■RC Slope Soaring, Hong Kong 香港滑翔機發燒友論壇
■Korea R/C Soaring Society
■SoaringComposites さんのYouTubeチャンネル
写真からはわかりにくいけど、最後のYouTubeのムービーを見る限りでは、スロープ入門者でも参加できそうな競技です。
F3F競技の内容は、山や海岸のスロープに吹く上昇風のエリアにAポイントとBポイント間の約100mコースを設定、そこを往復飛行してタイムを競います。各パイロットは参加にあたり3つのモデルを登録できます。
次回(来年の春かな)、ドンデン山にチャレンジするときにはF3F風のミニゲームをメンバーでやってみようかな。
このTyphoon Race 2010のことは偶然知ったのですが、そのヒントになったのが2メートルクラスのスロープ機Typhoon。
このグライダーは2008年くらいに発売を開始、現在でもバージョンUPされ、売れ続けている有名な中国製グライダーなのです。
RCRCM社が製造するスロープ機Typhoonとこの大会の名称が同じなのは偶然なのか、それとも何か関連があるのかわかりません。Typhoonという言葉の響きがアジアをイメージするから付けられたのかもしれませんね。
現在、FAI(国際航空連盟)が定めているラジコングライダーのカテゴリーは以下の通り。
F3B サーマルソアリンググライダー
F3F スロープソアリンググライダー
F3G 動力グライダー
F3H ソアリングクロスカントリーレース
F3I 空中曳航ソアリング模型
F3J サーマル滞空グライダー
F3K ハンドランチグライダー
F5B モーターグライダー
この中で、FAIにリンクして活動している日本模型航空連盟のグライダー部門はF3B、F3J、F5B、F3Kのみ。
スロープで行う競技はあまり開催されていないのでしょうか。
F3Fという競技は、FAIで定められたスロープソアリンググライダーのカテゴリーです。
日本国内でも、スロープの大会はJRGA(日本ラジオコントロールグライダー協会)主催で開催されていますが、独自のルールなのか、F3Fという名称は使っていません。
JRGAが国内で開催しているスロープの会場は以下のようになっています。
■四国スロープ:徳島県三好市山城町 塩塚高原 山城町側展望台
第3回四国スロープ大会
■東北スロープ:岩手支部 玉山村天峰山桂の里滑空場
■玄岳スロープ:静岡県熱海市玄岳グライダー場
■城ヶ島スロープ:三浦半島南端城ヶ島グライダー広場
■淡路島スロープ:兵庫県淡路市貴船模型飛行場
アジア, オセアニアからの参加選手で国際大会と呼べるかもしれませんが、FAI種目ではありますがFAI公認の正式な競技ではないようですね。FAIのコンテストカレンダーに載っている世界選手権やワールドカップに出場するためには少なくともスポーティングライセンスが必要だったりしますが、エントリーしたい人は定員になり次第締め切りますということで自由に参加できそうですね。毎年開催国が違っているようですが、日本選手も1名参加していますね。その方は今年のF3B日本選手権チャンピオンと同じ名前ですが、参加されたのでしょうか?日本でもそのうち開催することになるのかも?
投稿情報: 八雲 | 2010/10/18 18:07
インドアの大会もそうですが、草の根の競い合いから始まるのが、楽しく、長く続けることができるベースではないかと感じています。
トップダウンでいっきに世界大会というのもすごいことですが、このようなスタイルで国際化していくのって好感がもてますね。
参加されたたった1名の日本人、私も確認しました。2007年の大会には数名参戦していたので、おっしゃるように個人の自由な参加方式なのでしょう。
投稿情報: 栗田 | 2010/10/18 20:22
はじめまして。いつも楽しく読ませてもっっらています。管理人さまのセンスの良さには感心しております。
ところでTyphoonRace2010ですが、知り合いの方が坂井氏(F3B日本選手権チャンピオン)の助手として同行されました。その時の記事はこのブログにあります。
http://star.ap.teacup.com/arayotto/
ご参考までに。
これからも記事を楽しみにしていま~す。
投稿情報: 室見川 | 2010/10/20 13:10
コメントをいただき、ありがとうございます。
”あらよっとラジコンヨット”のブログ、それに”室見川飛行倶楽部”のHPも拝見しました。オフィシャルサイトからは伝わってこない、参加した方のダイレクトな報告がとても新鮮でした。来年は台湾で開催されるとのこと。もっと多くの日本人パイロットが参加されるといいですね。
YSFCのブログ、ベテランのみなさんにはすでにご存じの記事も多いかとおもいます。これからも楽しい内容のエントリーを紹介できるようにがんばりますので、応援よろしく!!
投稿情報: 栗田 | 2010/10/20 20:15