製作者であるGunter Kirch(ガンター・キルヒ)氏は、ドイツのエアロクラブでは有名な方で、シルバーバッジ賞を受賞された著名人。
現在、66歳のキルヒ氏は、これまでに実験用のカナード機をはじめ、多くの鳥型グライダーを製作して、競技会でも優勝しているのです。
彼のHP「flugmodellbau(model airplaneの意味)」には、これら実験機が数多く紹介されています。
滑空する鳥からイメージをインスパイアーされて、鳥の飛翔に近づけようと模型飛行機の発展に貢献されてきたモデラーは少なくありません。当時もそんな流行があったのかもしれませんね。
これは1956年、グラウプナー社が発売していたCOBRAというFFグライダー。
日本ではあまり知られる機会がなかった(もしくは昔話題になっていたかも)Automatic Compassですが、この装置をリアルタイムで体験した当時のモデラーにとっては、多くの可能性を感じることができる新装置だったのかもしれません。
意味じくも、3つ前にUPした「Canard Glider」のエントリーにRC飛行機実験工房の堰合さんがコメントしてくれたように、現在、一般的になっているRC飛行機やグライダーでは考えられないような空力性能がキルヒ氏のグライダーにもあるのかもしれません。
堰合さんのコメント
>また、機首にラダーを付けると飛行困難になると思います。
理由は、機首がある程度横を向くと
機首のラダーに自立安定とは逆方向に風を受けるせいで
急激にヨー回転が始まり制御不能になるからです。
↓
さっき機首につけられたラダーを持つFF機の記事を読みました。
機首にラダーがついた飛行機の成功例を私は初めて見ましたが、 大変ユニークなシステムですね。
ゆっくり飛ぶ機体ならちゃんと飛行できるようです。
以下に、Automatic Compassのしくみのヒントとなる図を転載しておきます。
機械式に自動飛行する装置は
ラジコンよりずっと難しい技術だと思います。
現在のF1C競技用グライダーを見たことがありますが、
物凄いハイテクでラジコングライダーの
技術など足元にも及ばないと感じました。(^_^;)
http://www.geocities.jp/m_kimura_1962/repo/sub53if/sub53i.htm
関係無いですが今回紹介してくれた無尾翼機は
クリンゴンのバード・オブ・プレイによく似てますね。(笑)
http://www.sfaps.com/brel-class.html
投稿情報: 実験工房Sekiai | 2011/03/16 07:25
確かにFF機のジャンルは、クロックワークのしかけとプログラミングが高度に発達したジャンルであることがわかってきました。
しかし、同時にそのノウハウを継承するユーザー層の現象、電子式への移行も影響して機械式タイマーを製造する個人作家やメーカーが減少しているとも聞きます。
友人がストックしてあった「ゼーリッヒ タイマー」をプレゼントしてくれるそうなので、入門レベルですが少し楽しんでみようと考えています。
電子式もシングルボタン式の2.4G送信機などが発売されており、興味があります。
リンクしていただいたFFグライダー競技会は、2年前に新潟の笠巻たんぼで行われた国際級新潟大会の報告だったんですね。
今年も4月2〜3日に開催される予定でしたが、今回の震災を配慮して中止となったそうです。見に行きたかったのですが、またの機会に。
http://www.jmaf.jp/ff/event.html
スタートレックは、キャスティングが気に入ったボイジャーシリーズばかり夢中で見ていました。
バード・オブ・プレイのデザイン、あらためてみてみると似ていますね!!
投稿情報: 栗田 | 2011/03/16 11:58