※yakumoさんのコメントから、製作者はVladimir Sychov氏であること、機体の種類はご指摘いただいたようにFLAPPERではなくFOLDER機であることがわかりました。ありがとうございました。
この機体の発航は驚きのロケット状態、FOLDERの意味が理解できました。ムービーが2本みつかったので掲載しておきます。
そんなFOLDER機のアイデアは昔からあったようで、古い記事やプランを紹介しているのがフリーフライト・パワーモデルを圧倒的なボリュームで紹介しているブログ「Volar Libremente」です。現代機にはないアイデアやデザインのプランがいっぱい紹介されているので、お暇なときに眺めてみるといいかも。
写真の機体の製作者の名前は忘れましたが、ロシア人でありながら、世界選手権にはスロベニア代表として出場したとか。理由は、ロシア代表になるのは非常に難しいためとのことですが、そう簡単に他の国の代表になれるのか、本当のことは分かりません。
彼は仲間から「ミスター・カーボン」と呼ばれるくらいにカーボンのスペシャリストで、オールカーボン製のF1C機を作ることが出来ます。ラジコングライダーなら特に驚きませんが、軽量で強度のある機体を作る技量を持っているからこそなせる業でしょう。この機体はおそらくフラップ翼(Flapper)ではなく、折りたたみ翼(Fold Wing)に分類されると思います。一般的な折りたたみ翼は、翼端上反角部で下側に折りたたんでスパンを半分にするものが機構的に完成され、世界世界選手権でも優勝できるほどの高性能ですが、このように推進方向に折りたたむ方式を彼が最近開発したのでしょう。アイデアは昔からあったのでしょうが、カーボンの登場で初めて実用化されたのでしょう。従来タイプの彼の折りたたみ翼機は、昨年のモンゴル大会で彼が飛ばしていましたが、軽量化が難しい水平尾翼までも、フィルム貼りではなくカーボンとスチロールを組み合わせた、真っ黒な「カラス」のようなF1C機でした。本当は炎天下で競技するので、真っ黒な機体は表面温度が上昇して良くありませんが、機体全面にペイントを施すと重量が重くなるので仕方ないところもありますが、「真っ黒」を強調したいという意図があるのかもしれません。
折りたたみであると同時にフラップ翼でもありましたので、もしかしてこの写真の機体もフラップ付かもしれませんが、この折りたたみの方法では、フラップ機構を付ける意味があまりないように思えます。ともかく、過激なまでに進化して行く種目ですね。
投稿情報: yakumo | 2012/02/27 14:37
詳細なコメットをありがとうございました。
あらためて確認してみるとFLAPPERではなく、FOLDER機でした。
タイトルを修正、ムービーもみつかったので追加しておきました。ロケットスタートのムービーを見て、FOLDER機の意味が理解できました。それにしても、ますます個性的で奥の深いFF機に魅了されそうです!!
投稿情報: 栗田 | 2012/02/27 16:54
技術的なこととは全く関係ありませんが、紹介してある動画のうち、上の動画のFOLDERの次の次に出てくるタイトル「Free Flight World Championship F1A,B,C 2011」は昨年のアルゼンチン世界選手権の開会式のものです。フリーフライトに関係することとして紹介しておきたいことがあります。スペイン語は分からないのですが、主催者が教えてくれました。
開会のスピーチの中で選手達が拍手をする場面があります。その理由は、断片的に「2005」、「F1C」、「KANEGAWA」、「CROATIA」とかの単語が聞き取れると思いますが、「震災で出場を断念した日本チームは、クロアチアで獲得したとても大切な優勝カップを2005年のF1Cチャンピオン(アルゼンチン大会)であったKANEGAWA(団長)が自らアルゼンチンまでトロフィーを運んできた」とスピーチしたために、スペイン語が分かる選手達から拍手が起こったのです。面白くもない開会式の動画ですが参考までに。
投稿情報: odessa | 2012/02/27 20:08
そのお話はどこかで読んだことがありました。偶然、そのムービーにつながっていたとは驚きですね。コメントしていただき、あらためて拝見しました。ありがとうございました。
投稿情報: 栗田 | 2012/02/27 20:47