オープンアーキテクチャなRC送信機の登場!!
それは数年前からでしょうか、考えや動きは世界各地で芽吹いていました。
OSRC(Open Source Remote Control)、その名前の通りオープンソースのソフトウェア開発環境と人材確保をプロジェクトのメインに置いたGizmoForYouチームのメンバーによるOSRCプロジェクトが先週末、プロダクトの完成と発売をアナウンスしました。
IndieGoGoのクラウドファンディングサービスで賛同する出資者を募り、半年間の開発時間を経て「理想的な送信機」を手にすることができるようになりました。
2.4Gフォーマットへの移行時、理想的な送受信機のデファクトスタンダードが始まるのではと夢見たりもしましたが、不自由な道具との関係は何もかわりませんでした。特に国内メーカーの製品は、ハードウェアはしっかり作られていても、ソフトウェアの仕様、マニュアルの解りにくさは相変わらず。ユーザーとしては、ヨーロッパ製の解りやすい合理的なソフトウェアが組込まれた送信機に憧れていました。グライダーを楽しむようになってから、その思いはエスカレートするばかり。
今回、発表/発売された製品群はRC飛行機だけでなく、FPV、UAVをはじめ、写真、モーションピクチャー、ロボティクスなどの専門分野で活躍するメンバーも加わり、すべてのRCオペレータを満足させる機能が実現できるよう設計されています。そのベースとなるユニットやモジュールが発表されたことで、関係するソフトウェアの開発にも拍車がかかることでしょう。何よりもすごいのは、スキルさえあれば、誰もが開発に参加できることです。
上部に搭載された小型LCDの他に、FPVやUAVに使用するリムーバブルの大型LCDも用意されています。
FPVC Basic
このモジュールには、6ボタンと2つのアナログスティック、ビデオ·レシーバなどの無線通信機能があり、送信機本体とは別の内部電源で動作し、必要なすべての通信および制御用内部演算処理装置を独自に搭載している。
FPVC Advanced
大型LCDディスプレイは、移動体からのリアルタイムビデオストリームを監視/制御する機能を提供。 アサイナブル·スイッチ、サムスティックとタッチ機能。microSDカードへのデータ記録(データ&サウンド)。 独立した内部CPUを使ってソフトウェアとハ ードウェアのカスタマイズ可能。
各種Shoulder Module
Model Controller Mark1 / Mark2 & RF Compartment
Mark1(10ch)とMark2(7ch)のオリジナルコントローラに加え、各社仕様モジュール(JR、Futaba、Hitec、FrSkyなど)を使ったコントロールができるようになっています。
FPV Module Mark1
5.8GHz帯を使用した映像伝送機能の提供。 内蔵GPSと同様にGSMベースの通信インタフェースを提供。追加の電力不要、外部カメラに必要なすべての接続サポート(Go-Proモデルなどを使用した内部/外部のクイックビュー/ 8ビデオチャンネルの利用可能)。
Sensor Module Mark1
モデルの動きと加速度の方向検出。 OSRCコントローラが提供するモジュラー接続の電源からアセンブリ全体を通して電力供給を行う。
専用フォーラムなども設置され、今後、ユーザ数が増えることで活発な意見交換やインプレ情報がUPされてくることでしょう。発表のスタイルや公開されているコンテンツのアナウンスがかなりコンピュータソフトよりなので、面食らう方も多いかとおもいます。でも、実にスマートな方法でユーザ側の自主性を尊重した仕様を決め、システムを開発してくれたと関心します。
今後、詳細な仕様マニュアルなどの公開を待って、個人的に導入する計画を立てるつもりです。
※OSRC製品ラインは、 EU諸国で現在プレオーダーでのみ使用可能であり、発売される量が限られています。
良い物が出来てきましたね、こういった理想のものを少量でも量産レベルで製品化するシステムを見習いたいです。サイズもDX7などとほとんど変わらないようなので、厚すぎるとか大きすぎるもなさそうです。ひとつ気になっているのが、プログラミングの方法でUSBのみでできるのか、別売しているプログラマーを購入しなければならないのかが、ページからは旨く読みとれませんでした。もうすこし読み込んでみます。日本で使用する場合はFRSKYがメインのRFモジュールになる可能性が高いと思いますが、安定稼働させることができるかが気になっています。
投稿情報: としちゃん | 2012/03/20 08:33
いろいろと関係するサイトを見回してチェックしましたが、初期ロッドに組込まれるはずのソフトウェア仕様やマニュアルなどが、まったく公開されていません。
開発環境についても同様で、大御所のリンク先はいろいろ出てきますが、具体的な部分がまだ公開されませんね。
少し前の発表に基づいたスペック詳細を掲載しているページは、Linux Devices.comにありました。
http://www.linuxfordevices.com/c/a/News/Gizmo-For-You-OSRC/
Features and specifications for the Control Unit prototype are currently listed as:
• Processor -- Gumstix Overo Earth or Overo Air, both at 600MHz or 720MHz clock rates, depending on the TI OMAP3503 (Cortex-A8) SoC model used
• Memory -- 256MB or 512MB of DDR RAM; 256MB NAND flash
• Flash/storage expansion -- microSD slot
• Display -- 4.8-inch AMOLED or LCD display with video streaming support; secondary, smaller status display with "touch & backlight"; optional removable main display
• Wireless communications:
◦ 2.4GHz or 900MHz RF modem (two-way) with high-speed encryption; 10 to 40-Km (6.2 to 24.9-mile) range
◦ GPS
◦ Bluetooth (Overo Air model only) for optional external thumbstick controller
◦ Wi-Fi (Overo Air model only)
• Controls:
◦ 16 channels (up to 40 in some configurations)
◦ interchangeable functional switches
◦ function buttons
◦ analog stick and navigation controls
◦ replaceable and upgradable "switch to pot" and "stick to stick"
◦ optional RPM meter for multi-blade systems
◦ self-actuated, self-correcting sticks with learning feature
• Battery -- 2200 - 3300mAh lithium-polymer battery with internal charger
Features and specifications for the OSRC receiver unit are said to include:
• Processor -- ARM processor (undecided)
• Memory expansion -- microSD slot
• Wireless -- 2.4GHz RF modem; GPS
• Controls and sensors:
◦ 16 channels (up to 40 in some configurations)
◦ onboard servo mixing
◦ accelerometers
◦ gyro
The Linux-based user interface on the control unit is said to offer the following features:
• complete, free switch customizing
• channel mixing
• camera control for UAV or quad-copter video capture
• onboard video preview, direct from vehicle
• real-time sensor display from model
• potential 3D simulation and tracking software based on sources such as "Street Maps and/or Linux based UI's for GPS tracking"
• standard RC features, including exponential, mixing, model type, settings transfer, etc.
投稿情報: 栗田 | 2012/03/20 16:39
栗田さん、今晩は…
良いタイミングで来ましたね…
もう、グライダー パイロットさんには
絶賛! 早く手にして飛ばしたい!
でしょうね。ロイヤルEvo以来のSW類の交換が
お好みで出来る(肩Module)も仕様がイメージに
ピッタリです。送信機モジュールも各社共有出来るところが泣かせます…親切で合理的な設計!
欲を言うとFrskyも良いですが DSM2も欲しい…
FPVも視野に入って…もう至れり尽くせりの
万能でお腹一杯です(お休みなさい)
投稿情報: kaka3 | 2012/03/27 00:32
まだヨーロッパ限定販売が始まったばかり、内部のソフトウェア仕様が発表されていないので気になるところです。公平な運営が進めば多くのリクエストが反映される理想的な送信機が開発できそうですね。
kaka3のAT-99の初飛行も期待しています!!
投稿情報: 栗田 | 2012/03/27 08:56