ハノーバーメッセで最新作、BionicOpterを発表しました。
重さ 175グラム、63センチのトンボロボットは、ホバリング、滑空とすべての方向に操縦できるトンボの飛行の形態を模倣。
独立した4つの翼を動かすだけでなく、各翼の振幅、周波数、迎角を制御。加速減速、ターン、後方に飛ぶことができます。
BionicOpterの羽は9個のサーボモータによって動いており、 ひとつは、本体ハウジングの底部に配置され、毎分15〜20ヘルツの羽ばたき周波数を調節。
4個のモーターは各関節に1個づつレイアウトされ、独立して各翼の振幅を80〜130度で制御。
各翼は角度を制御し、後方または横、前方に飛ぶことを可能にするために、90度まで回転させることができます。
動きを調整し、飛行安定性を提供するために、翼の位置と方向だけでなく、トンボの飛行の傾き、速度と方向、その慣性、位置と加速度センサが装備されています。 記録された飛行データは、機械的に調整することができるすべてのパラメータを計算、オンボードのARMマイクロコントローラによりリアルタイムで評価されます。
本体は、アルミニウムと同様に焼結されたポリアミドとABSプラスチックを組み合わせたもの。
羽はポリエステル膜をカーボンロッドで補強した構成。
電源は2個の7.6Vのリポバッテリーを使い、スマートフォンから操縦することができます。
※上記スペックはFesto社のPDF資料より出典
速報ありがとうございます!
ああーっまたヤラレタ~という感じですが、羽ばたきメカニズムなどは当方で以前試作していたデザインと通ずるものもあり、考えることは同じだなと^^またFestoほどの大企業が、鳥型のSmartBirdに続き、本気を出してこのような昆虫型飛行ロボットを製作したこと自体もうれしく思います。
ポリアミドを焼結してボディーを製作する手法は、当方でも最近取り入れた3Dプリント技術ですね。3Dプリントは、出力サービスを利用することで、大企業が使う技術を個人でも使えるようになっており、画期的な状況が到来していると思います。
何にせよ、また一つ、開発史に残る羽ばたき飛行機が完成したことに祝意を表したいと思います。
二番煎じになってしまいますが当方ブログでも紹介させていただくようにします。
投稿情報: たかはし | 2013/03/30 00:10
高橋さん、コメントをありがとう。
大手企業にとっても一般人に理解されやすいテーマを開発することで、いい宣伝効果があるようですね。
ピーター・フォーブズ著「ヤモリの指」で紹介されていた内容がどんどん具現化されていきます。この先も、リアルタイムで楽しんでいきたいものです。
投稿情報: 栗田 | 2013/03/30 12:54
栗田さんいつも模型飛行機関連の最新海外情報をタイムリーに紹介いただきありがとうございます。Festoの一連のプロジェクトは同社の技術力の誇示と思いますが、どこかAIBOやASIMOにつながるようなユーモアがありますね。必ずしもストレートな実用化をめざしていない(と思われる)ところにはドイツ企業の懐の深さを感じます。
投稿情報: たかはし | 2013/03/30 20:06