冒頭の図、何を表しているかわかります?
世界のプロポメーカーが発売しているテレメトリーシステムをすべて検証。どんな方法であれば接続/利用が可能か、考え抜いたサードパーティのデータロガー 「JLog 2/Jlog 2.5」の接続イメージです。
テレメトリーシステムについては、各国のプロポメーカー、サードパーティー、ユーザーサイドの考え方が出揃い、メーカーの何社かは初期のシステムの見直しを図り、新システムの発売を始めたところもあります。
メーカー純正のテレメトリーセンサーを使うのが問題もなく、扱いやすいのですが、ユーザーの立場としては高価だったり、データのログが取れないなど、悩むところもいろいろ。その点、サードパーティー製品は、ロガーに数種類のセンサーが内蔵されていて、低価格だったりと、セールスポイントを押さえた製品が目立ちます。特にヨーロッパのサードパーティーは、テレメトリーシステムの使い道を具現化したものが多く、F5J専用の仕様を搭載したロガーなど、特徴のある製品が発売されています。
以下に、これまでにみつけたものを簡単に紹介しておきます。サードパーティー品の中には、実際に使用するにはかなり複雑な配線を要したり、別メーカーのメカと組み合わせて使うなど、複雑なものが多いので、興味のある方は取扱マニュアルなどをしっかり理解するようにしてください。
■Altis v4
まずはシンプルで扱いやすいAerobTecのAltis v4です。
すでに国内でも販売しているため、F5J競技などを楽しむパイロットユーザーが増えているデータロガー。
小さな有機ELディスプレイが付いた本体には、高度/電圧/温度センサーとスロットルの入出力を記録するメモリが搭載されています。テレメトリー機能のない受信機でも使用できますが、JETI duplex、MULTIPLEX MSB、Graupner HoTTなどのテレメトリー受信機であれば、リアルタイムにデータを送信機側でチェックできます。
データログ接続
コンペティション接続
テレメトリー接続
高度記録のため特別に設計された高度計が搭載されており、これらの関数を使ってF5Jなどアレス、FXJ、LMRなど高度制限競技のルールに利用できます。付属するPCアプリケーション「アルティスフライトマネージャー」は、デバイスからの情報を高度なグラフで表示、さまざまな方法でフライト情報を処理できます。
a) Initialization screen
b) F5J screen
c) QR code screen
d) Settings screen
e) User defined screen with 6 lines
f) User defined screen with 3 lines
g) Do not disconnect screen
h) USB mode screen
仕様:
•メモリ:3.9MB(サンプルレート0.1秒で15時間の記録)
•サンプル時間:0.1 - 25.5s(0.1秒ステップでユーザ選択)
•寸法:20×33×6.5mm/ケーブル長:約10cm
•重量:8g(JRケーブル付)
•電源範囲:4~12.6V
•ロギング:高度/電圧/温度/スロットル入出力
•すべての既存の競争ルール(FAI F5J、ALESなど)に準拠
•複数回のモーターランは飛行ごとに記録
•OLEDディスプレイ(設定画面)
•テレメトリサポート:JETI、MULTIPLEX M-LINK
•アップグレード可能なファームウェア
•Windows用AerobTecアルティスフライトマネージャソフト
■GPS-Logger
SM-Modellbau社のGPS-Loggerは、これ1つでデータロガー(マイクロSDカード)、GPSセンサー、バリオセンサーの機能を持ち、Jeti Duplex System、Multiplex M-Link、Graupner HoTTのテレメトリーシステムに組み込んで使用するができます。また、データロガーであることを活かして、テレメトリー対応ではない受信機に搭載しても使えるので便利。
同じメーカーが発売しているUniLog 2と接続すると、別売のセンサーを取付けて電圧、電流、速度、温度なども計測できます。
記録したログは専用のPCソフトの他に、Google Eathなどにもデータマッピングができます。また、野外でデータ確認するのに役立つUniDisplay+なども揃っています。
・GPS-Loggerの英語マニュアル
・UniLog 2の英語マニュアル
■JLog 2.0-2.5
最初の接続イメージの製品がJLog 2/Jlog 2.5で、これはユーザーが欲しているというよりも、売り手側サードパーティーの貪欲な探究心or商魂を感じてしまうすごいシステムです!!
いろいろできるのはわかるのですが、欲張り過ぎで複雑。ユーザーが自分のやりたいことを実現するのに、もうすこしわかりやすい説明がほしいですね。
流行のデータロギング機能内蔵のESC、PHOENIX ICEシリーズやKONTRONIK JIVEシリーズなどからのセンシング、オリジナルセンサー、カスタムセンサーのコネクティング。
各メーカー毎のテレメトリー受信機への接続など、ユーザーは膨大な接続図と格闘することになります。
センサー類の扱いはこちらのサイトにも掲載あり。
現在サポートされているシステムは以下の通り:
Multiplex MSBv2
JETI v1 and EX
Graupner/SJ HoTTv4
Futaba S.BUS2 (FASSTest)
JR Propo (DMSS)
SPEKTRUM via TM1000 X-Bus
HiTec
DIY X-Bee-based telemetry
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