最近感じるのは、優秀なグライダーモデルは多いけど、ユニークで興味深い製品が少ないこと。言い方を変えれば、メーカーもホビーストもあまり冒険しなくなったのかな。最近知ったRobbe社の無尾翼グライダーVampirは、1988年ごろに発売されたオールドタイマー。でも、その斬新なデザインに古さは感じない!!
まだ、詳細はわからないけど、このVampirのベースになったのではないかと思われる「Stromburg Wing」の開発がその数年前から始まっていた。
M型のガルウイングは似ているが、VampirとStromburg Wingの後退角、上反角、翼端の下反角は異なっており、90年代以降もその進化系は作り続けられているようです。
Vampirのルート部分後方には、発航の際に機体を保持するユニークな「ニギリ」があったり、オープションとして別売されたモータマウントがある。このマウントも形はユニークだが、推力の軸線や縦重心位置を計算した作りになっている。
国内でもVampirを入手してモグラバージョンで飛ばしているムービーがみつかった。
■Vampirスペック
・スパン:3170mm
・モータマウント:長さ300mm、高さ120mm 、幅30mm
・発泡コア/バルサフルプランク翼
・重さ:1550g
こちらは海外のE-Vampirのリンク
当時、出版されたモデル無尾翼機のバイブルと呼ばれた書籍「Faszination Nurflügel(飛ぶ翼を持つ魅力)」にもStromburg Wingが掲載されている。
H.-J. UNVERFERTH 152ページ、161のイラスト ISBN 3-88180-026-3
翼端のウイングレットも含め、垂直安定板を使わずにヨーイング/ローリングモーメント、ダイレクション・ターンを安定させる無尾翼機の開発は昔から行われてきた。
1. J.W. Dunne's D.6 tailless monoplane in 1911
2. Fritz Wenk's "Weltensegler" tailless sailplane in 1921
3. A. Lippisch's Delta IVB and DFS40
4. Blohm & Voss P212 & P215
5. Jack Northrup's N1M
6. XP-56
7. Stromer et al
8. Klingberg Wing
・(Robbe Vampir)の下手な撮影は私です 恐縮至極、(Klingberg Wing)(Sif)の下手な撮影も私です。
http://youtu.be/RHClZjP3NJ8 http://youtu.be/X3mspQy67T4
・「Faszination Nurflügel」[ON THE'WING:http://p.tl/7pLz」は持ってます。
「Jack Northrup's N1M」,[HORTENⅢ][WING][Horten Parabel]のラジコン原寸図面もいつか作ろうと思って持ってます。
・(Klingberg Wing)は 頓所式Ⅱ型マイウイングが原型です。
詳細は(マイウイング―頓所好勝の夢 佐野 寿人)で検索掛けてください
・蛇足上記の(Klingberg Wing)の操縦者は頓所氏本人に逢った事があるとかいってました。
・蛇足の蛇足 (Robbe Vampir)のへんてこな翼はライプチヒ翼だと以前一条卓也氏が本に書いてましたが……現在入手難で地域の図書館の蔵書の中にあるかもしれません。
・図面や本はここから買いました…… http://p.tl/UEOU
以上 お節介野郎でした失礼しました。
投稿情報: 通りすがりのお節介野郎 | 2014/01/25 22:24
はじめまして!!
うれしいお節介、ありがとうございました。
すべてチェックさせていただきました。
・YouTubeのムービーを2本は意見しましたが、もしかして場所は中田島砂丘ではありませんか?
・書籍マイウイングは新書がないため、古本を注文。
・一条卓也氏の本は最近手に入れてあったので、100ページにその内容が掲載されているのを確認。
・ドイツのショップは興味深い資料やプランが多く参考になります。
投稿情報: Kurita | 2014/01/26 13:42
肝心の"Vampir""Klingberg Wing"の特徴を忘れてました。
・"Vampir"の操縦性は独特の機体(翼)形状に伴い良いです 舵は翼端のエレボンと中央のスピードフラップで エレボンがラダーのように働くので よく効きます。
視認性はピッチ系が見難く、後退角が強く翼の捻り剛性が低いので 電動化等の機体重量増加に伴い 軽いダイブで機速早くなると翼が速攻でフラッターを起します。(以前某RCページェントで大衆の前で空中分解してます)
・"Klingberg Wing" 機体固有の安定は良いですが 勝手に"WING"の舵面を真似したためか この機体は操縦性がいまいちです。同型機の知人の(一回り大きい)機体はそこそこの操縦性が
あるようです。
ご存知か否か判りませんが
・aerodesignサイトのhttp://www.aerodesign.de/
Nurflügel (Schwanzlose)
・全翼機の世界 (実機ですが……ほとんどの全翼機資料が網羅されてる)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~FlyWing/FlyingWing.html
撮影場所FA(フライトエリア)は諸般の事情で 判る人だけ判るようになってます。
投稿情報: 通りすがりのお節介野郎 | 2014/01/29 18:11
再度のコメント、ありがとうございます。
"Vampir""Klingberg Wing"の特徴、現在製作中のカモメ型グライダーでも検討するつもりです。
頓所好勝氏のマイウイングの本、読ませていただきました。たいへん勉強になりました!!
お知らせいただいた2つのリンクサイトについては、以前より参考にしております。
投稿情報: Kurita | 2014/01/31 17:58