
インドアだけでなく、上昇気流や風のあるアウトドアでもR/Cを体験したいと思い、年末年始のチャンスをねらっていました。
東京の郊外、西多摩地区のR/C飛行場は多摩川や支流の秋川などの河川敷に集中していたのですが、近所のベテランの方に尋ねると、正式に認められている飛行場は激減したとのことです。青梅には電波実験社から入門書も出版されている、故中島氏経営(現在は奥様が経営)の青梅模型店が主催するクラブの飛行場が小曽木の山の上にあります。
今日訪ねたのは、秋川の対岸、八王子市高月町の河川敷をベースに活動されているラジコンクラブの方がいらっしゃったので、いろいろとお話を伺うことができました。
この地域でのラジコン飛行機の認知度は狭くなる一方で、クラブのメンバーは増えましたが、それは各地域に存在していた飛行場が閉鎖になり、飛ばせる場所がなくなったことにより自然消滅した各クラブのメンバーが集まってきたためでした。
堤防の脇に広がる田畑を管理する農家の方たちとは適切なコミュニケーションが取れていないようで、周りの理解を得て河川敷を利用できる状況ではない様子でした。
古参のメンバーには25年以上続けているベテランの方もおり、長く続けることと環境の確保は、両立しないことが問題のようでした。
アメリカのAMAのナショナルの大会を観戦したことがありますが、豊かで、大らかに楽しんでいる様子は、まるで模型飛行機にとっての天国のようでした。でも、それは彼らアメリカ人のマニアたちが自ら作り上げ、獲得した環境だと思います。
「ただの遊び」や「道楽」ではなく「サイエンスホビー」としての社会性を作り上げることができているからでしょう。
古くからの運営方法でも未来に希望が抱けるような展望があればいいのですが、先細りであればそのジャンルは社会に歓迎されておらず認知度は下がる一方です。
新しい時代に即応した入門方法や楽しみ方が模索されるべきです。
「ラジコン飛行機の世界」では初心者にフレンドリーな環境は整備されていないと感じます。
(2003.1.27一部修正)
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