攻め方は自己流、インドアスローフライを経てスロープグライダーに出会った私としては、今年の初夏から始めた微風スローパーの製作とフライトで、佐渡のすばらしい環境とメンバーたちのおかげもあり、多くの成果を得ることができました。暑さに怯まずにスロープへ日参したことで、新たな気象条件下でもソアリングできることを学べたし、気象現象への興味もさらにレベルアップ。
リアルタイムでは経験できなかったものの、現在、トライしても得る物が多々ある国産の優秀な軽量グライダーキットが存在していたことにも驚かされました。
軽く、正確につくられ、それに剛性がある飛行体を飛ばしてこそ、得ることは多く、教えられることも深いと知りました。それは、インドア、アウトドアを問わずに模型飛行機すべてに共通するセオリーなのでしょう。
すでにELFを組んで、そのフライトを楽しんだ友人たちのブログを眺めながら、自分が組むときにトライしたいことが2つありました。その1つはリンケージ・ラインをブーム内におさめること。
インドアならまだしも、アウトドア機でリンケージロッドがブームのサイドにむき出しで取付けられているのは、取り扱う際、不安なのです。
もう1つは、サーボホーンの片引きでプルプルと同じように軽量な糸引きにすることです。この方法はオランダのクラブから手に入れたMiMiの設計図で知りました。その後、調べて見ると、ELFでも細いピアノ線(0.3mmくらい)をバネに使い、このリンケージスタイルでラダーを仕上げ、テールを軽くしている方がいました。
左右8mm位を直角に曲げ、中央は40mmくらいの長さにします。
左右の曲げた部分は、ニュートラルから左半分に切る舵角と同じくらい(40度)角度をつけておきます。
このスプリングを垂直尾翼の固定する側と、動翼側にそれぞれ差し込んで使います。
(次の2枚の写真は成功した方の写真を転載しています)
実際に作ってやってみましたが、ELFの場合、垂直尾翼のヒンジラインにはベースに使われている発泡コアがむき出しになっているため、スプリングが反発できず、うまくいきませんでした。
成功している方は、何かしらの工夫をプラスしているのでしょうか。
そんなわけで、テールの軽量化は叶わないまま、付属のカーボンロッドをブーム内に入れて、動きが渋くならないように出入り口を1.0〜2.0mmの細い丸ヤスリで丁寧に削り、ガード用に付属のチューブとカーボンシートの欠片を接着してあります。
そうそう、付属のノーズコーンとパイロン(主翼とブームを固定するパーツ)は、希望していた白ではなく、黄色が付属していたため、樹脂用のサフェーサーで下地処理してから黒く塗りました。
あと、主翼のペグは重量バランスと空力的な効果があるのか試してみたかったので、左右に付けてあります。
バッテリーは1セル120mAhに1セル用のアンプを付けてBECを5Vにしています。サーボは4.7gサーボ。
これでウエイトはまったく載せずに93.7g。マニュアルの指示通りCGは前縁から80mmにぴったり合いました。ほんとうによくできたキットです。
SAL投げは、これまでにもほとんどやってこなかったし、練習してうまくなる気もないのです。でも、motoさんにいろいろアドバイするもらっているので、躯に支障を起こさない範囲で、いろいろ試してみます。
来年のシーズンになっても、ジャベリング(槍投げ)でELFを飛ばしているかもしれませんが・・・・。