風の強さが4~7m/sまで、短時間に急変化した時間帯でのテスト飛行だったため、調整した設定が結果として後手に回ってしまったこともあり、判断の難しい初飛行となりました。
現場では、機体の回収にスロープのアップダウンを何回も上り下りし、強い風の中で気持ちの集中度も途切れがちになります。
あらためて編集したムービーを見ると、強い向かい風に釣り合わない軽い機体重量であることがわかります。これは栗田機の最初の飛行テスト時と似ており、機体重量88g → 125gに増やして風速6m/sで滑空できました。その機体を同時に飛ばしてみたのですが、本間機と同じように風に負けて前に出ることができず、ホバリングから風下に流されてしまいました。
このような状態では、搭載したKFm-2翼の揚力性能が栗田機の板翼にまさる印象は感じられませんでした。これは、うまく帆翔しはじめて機体がスピードをつけて走り始めると感じることができるのかもしれませんが、まだ結論を出すのは時期尚早でしょう。
本間機は重さ96gでしたが、もう30〜50gくらいウエイトを増量して重心位置を探りながら、風速6m/sで帆翔テストしてほしいと考えます。
Gull翼の角度はルート部分の上反角が10度、翼端の下反角が15度でした。