機体の写真でもわかるように、成功をもたらしてくれたスペックがもう1つあります。
それは、梶山さんからの情報(NASAのレポート)で取り付けた「Static Extended Trailing Edge (SETE:セート) :静的拡張後縁」です。
鳥達の次列風切/後縁と同じように、薄い後縁フラップを紙テープで追加(取付角度0~5°)したのがセート。翼弦長の10%を延長したことになります。
3〜4m/sの条件とは違い、10g強のウエイトを機首部分に追加してあります。
全備重量は161gですが、一般的なグライダーと比べたら軽くて、とても風上に向かって前進していくとは思えません。ガル翼の特性が成立した瞬間でした。
NASAのレポートにはガーニーフラップ(Gurney Flap)という形状も掲載されていました。これも試してみる価値がありそうです。
3分以上滑空できたムービーをUPしていますが、最初は1分、次に2分と操縦に慣れて・・・・、1年半の開発を見守ってきてくれたクラブメンバーもこの成功を喜んでくれました。来週、梶山さんが佐渡に来てB翼からG翼までのスロープテストを行う予定です。ここでもまた新たな成功が展開する予感がします。